生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 87(2): 165-175 (2015)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2015.870165

総説Review

ゲノム・エピゲノム情報の安定維持機構Mechanisms of maintaining genomic and epigenomic integrities

名古屋市立大学大学院医学研究科細胞生化学分野Department of Cell Biology, Graduate School of Medical Sciences, Nagoya City University ◇ 〒467-8601 愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄11 Mizuho-cho Kawasumi, Mizuho-ku, Nagoya-shi, Aichi 467-8601, Japan

発行日:2015年4月25日Published: April 25, 2015
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自己のゲノム・エピゲノム情報を安定に維持しながら増殖することは真核生物にとって必須の属性である.一方,増殖の過程でこれらの情報に損傷や齟齬が生じると,細胞は適切に反応して,異常情報を持ったまま自己複製することを強く抑制する.筆者らはこれまで,哺乳動物細胞が細胞周期進行を通じていかなる分子機構で安定にゲノム情報を維持するのか,またこれらシステムに破綻が生じた場合,どのように自己複製を抑制するのかを明らかにしてきた.とりわけ,“がん”や“老化”といった増殖異常症の発症にゲノム安定維持機構がどのように関わっているのかについて解析を進めてきた.一方,最近エピゲノム情報の一つであるDNAメチル化情報が細胞増殖を通じてどのように複製されるかについても明らかにした.本稿ではこれらについて最近の知見を含めて解説する.

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