生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 87(2): 176-182 (2015)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2015.870176

総説Review

各臓器におけるFOXO1の代謝作用The roles of FOXO1 in various metabolic organs

1群馬大学生体調節研究所代謝シグナル研究展開センターMetabolic Signal Research Center, Institute for Molecular and Cellular Regulation, Gunma University ◇ 〒371-8512 群馬県前橋市昭和町3-39-153-39-15 Showa-machi, Maebashi-shi, Gunma 371-8512, Japan

2藤沢湘南台病院Fujisawa Shounandai Hospital ◇ 〒252-0802 神奈川県藤沢市高倉23452345 Takakura, Fujisawa-shi, Kanagawa 252-0802, Japan

発行日:2015年4月25日Published: April 25, 2015
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FOXO1は肝臓では糖新生酵素の調節を介して全身の糖代謝を制御している.膵臓ではPDX1やNeurogenin3の制御を介して,β細胞の新生,増殖,分化,脱分化を調節している.視床下部においても食欲やエネルギー消費を制御している.また,骨格筋においては筋細胞の分化や筋萎縮の制御を介して運動持久力や骨格筋での糖代謝を調節している.血管内皮細胞でもiNOSやeNOSを調節することで,動脈硬化の進展とも関わっている.白色脂肪細胞や脂肪組織内マクロファージにおいても細胞分化や炎症の制御に関与している.また,腸管内分泌細胞でFOXO1を抑制すると膵β細胞が作製できるという報告もあり,再生医療につながる可能性がある.今後,FOXO1阻害薬が糖尿病治療に応用できるか大いに期待されている.

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