生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 87(3): 279-285 (2015)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2015.870279

特集「タンパク質・酵素の隠された機能について,探索とその技術」Special Review

多機能性を持つMoonlighting ProteinsMoonlighting proteins

1大阪府立大学大学院生命環境科学研究科Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University ◇ 〒599-8531 大阪府堺市中区学園町1番1号1-1 Gakuen-cho, Naka-ku, Sakai-shi, Osaka 599-8531, Japan

2神戸大学大学院農学研究科生命機能科学専攻Department of Agrobioscience, Graduate School of Agricultural Science, Kobe University ◇ 〒657-8501 兵庫県神戸市灘区六甲台町1番1号1-1 Rokkodai-cho, Nada-ku, Kobe-shi, Hyogo 657-8501, Japan

発行日:2015年6月25日Published: June 25, 2015
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「一遺伝子一酵素説(一ポリペプチド説)」と呼ばれる仮説に従うだけではすべての生命現象を解き明かすことはできない.またヒトゲノムの全塩基配列の解析から,遺伝子の総数が予想されていたよりもかなり少ないことが判明し,生命現象が想像以上に複雑であることが再認識された.予想と現実における遺伝子数のギャップを埋めるためには,単一遺伝子が異なる複数のタンパク質をコードする「選択的スプライシング」について理解するだけでなく,単一タンパク質が多機能を担う「Moonlighting Proteins」についても理解する必要がある.本稿では,解糖系酵素として知られるグリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)を例にあげ,「Moonlighting Proteins」について概説する.GAPDHは高等動物に限らず,細菌,酵母,植物にも存在することから,ある種の生物でのGAPDHの「Moonlighting(副業)」は他の生物でも発揮される可能性を持つ.

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