Online ISSN: 2189-0544 Print ISSN: 0037-1017
公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
Journal of Japanese Biochemical Society 87(3): 286-291 (2015)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2015.870286

特集「タンパク質・酵素の隠された機能について,探索とその技術」Special Review

翻訳後修飾による酵素の多機能性を探る質量分析技術Functional discovery of functionally unknown proteins by mass spectrometry

大阪大学大学院理学研究科生物科学専攻Department of Biological Sciences, Graduate School of Science, Osaka University ◇ 〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町1番1号1-1 Machikaneyama-cho, Toyonaka-shi, Osaka 560-0043, Japan

発行日:2015年6月25日Published: June 25, 2015
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タンパク質を構成するアミノ酸の種類は限られていると考えられていた.しかし最近になって質量分析技術が向上したおかげで,タンパク質はさまざまな翻訳後修飾を受けて,多機能性を発揮していることが明らかになってきた.本稿では,リシン残基のアシル化の翻訳後修飾についてプロテオーム解析を行うとともに,タンパク質の立体構造情報を活用すると,それら翻訳後修飾による多機能性が数多く示唆されるようになったので,その現状について報告する.

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