生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 87(3): 315-320 (2015)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2015.870315

特集「タンパク質・酵素の隠された機能について,探索とその技術」Special Review

フラビン酵素の低酸素下で増強する基質活性化と阻害Substrate activation/inhibition of flavin oxidases in low-level oxygen

琉球大学理学部海洋自然科学科化学系Chemistry Program, Department of Chemistry, Biology and Marine Science, Faculty of Science, University of the Ryukyus ◇ 〒903-0213 沖縄県中頭郡西原町字千原1番地1 Nishihara-cho Senbaru, Nakagami-gun, Okinawa 903-0213, Japan

発行日:2015年6月25日Published: June 25, 2015
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生化学の教科書には,一基質と一生成物の酵素反応で定常状態の説明とミカエリス・メンテンの式が登場する.しかし,多くの酵素は二基質以上が関係する反応を触媒する.多基質酵素では,基質濃度を上げていくと途中から反応速度が遅くなる(基質阻害)ことがよく起こる.その場合,最大反応速度の存在があやしくなり,それに伴いミカエリス定数も定まらない.このような教科書と現実とのギャップの解決策は,ミカエリス・メンテンの式に見かけ上従う部分だけを使うなど,場当たり的なことが多い.フラビン依存性酸化酵素は,基質阻害や活性化を示すことが古くからよく知られている.酸素濃度が低いほど顕著になる基質阻害・活性化が,この酵素群の反応機構の本質に基づくものであり,実用的な反応速度式により定量的に解析できることを紹介する.

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