生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 87(5): 510-516 (2015)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2015.870510

特集Special Review

脱リン酸化酵素PP6は,皮膚がん抑制遺伝子である発がんプロモーターオカダ酸の標的:25年目のミッシングピースの検証Ppp6c deficiency predisposes mouse skin tissue to carcinogenesis

1宮城県立がんセンター研究所Miyagi Cancer Center Research Institute ◇ 〒981-1293 宮城県名取市愛島塩手字野田山47番地1Medeshima Shiote Nodayama 47-1, Natori-shi, Miyagi 981-1293, Japan

2奈良女子大学研究院自然科学系生物科学領域Research Group of Biological Sciences, Faculty Division of Natural Sciences, Nara Women's University ◇ 〒630-8506 奈良県奈良市北魚屋東町Kita-Uoya Higashi-machi, Nara-shi, Nara 630-8506, Japan

発行日:2015年10月25日Published: October 25, 2015
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最近の大規模遺伝子解析から,オカダ酸感受性プロテインホスファターゼの一つPP6の機能喪失変異ががん組織に見いだされることから,PP6ががん抑制遺伝子の候補として注目され始めた.我々は,皮膚特異的PP6機能喪失マウスを作製し,PP6ががん抑制遺伝子として働くか否かを検証した.PP6の機能が喪失すると,2段階発がん実験での腫瘍の形成時期が大幅に早まること,さらには,イニシエーターのみで(プロモーターなしで!)も皮膚腫瘍が早期に生じることを明らかにした.これらの実験は,25年間不明であった「腫瘍プロモーター,オカダ酸の作用標的はなにか?」に対して一つの答えを出したものであり,PP6が新規皮膚がん抑制遺伝子であることが明らかになった.

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