哺乳動物細胞のPPMファミリーの多彩な機能
東北大学加齢医学研究所加齢制御研究部門プロジェクト研究推進分野 ◇ 〒980-8575 宮城県仙台市青葉区星陵町4番1号
発行日:2015年10月25日
セリントレオニンホスファターゼとして独自の分子進化上の起源を持つPPM(metal-dependent protein phosphatase)ファミリーは,これまで,ストレス応答,細胞周期,細胞骨格など,多彩な細胞機能の制御に関わっていることが明らかにされてきた.近年のゲノム解析法などの発展や臨床研究との連携の進展に伴い,がんをはじめとするさまざまな疾患の発症や病態におけるPPMファミリーメンバーの果たす役割が,次々と明らかになってきた.一方,その制御機構についてはなお不明な点が多いが,最近,リン酸化や脂質修飾など,その一端が徐々に明らかとなりつつある.
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