生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 88(1): 54-60 (2016)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2016.880054

特集Special Review

システムレベルシグナル伝達ネットワークモデリング:オミックスと還元主義的アプローチの接点Bridging -omics and reductionist approaches through signaling network modeling at system levels

慶應義塾大学先端生命科学研究所,慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科Institute for Advanced Biosciences, Graduate School of Media and Governance, Keio University ◇ 〒997–0017 山形県鶴岡市大宝寺字日本国403–1 ◇ 403–1 Nipponkoku, Daihouji, Tsuruoka City Yamagata 997–0017, Japan

発行日:2016年2月25日Published: February 25, 2016
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生体分子の検出,定量の技術はこの20年ほどで大きく進歩し,現在ではさまざまな生体分子の網羅的測定(オミックス解析)が汎用的な測定技術になった.オミックス解析は数百~数万のオーダーの分子種を測定する非常にパワフルな方法で,低コスト化・簡便化も進み,ますます有用な技術になっている一方,生化学などの還元主義的研究に軸足を置く研究者にとっては注目する対象のスケールの違い,データの解釈・利用における視点の違いがあり,オミックス活用のイメージが具体的になりにくいかもしれない.本稿では私が取り組んできたトランスクリプトームデータを用いたシグナル伝達ネットワークモデリングについて実験デザインを含めた具体例を紹介し,シグナル伝達ネットワークモデルがオミックスと還元主義的アプローチを仲介した研究とその展開について解説したい.

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