生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 88(2): 171-181 (2016)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2016.880171

総説Review

ヘム代謝系関連酵素の構造生物学的研究Structural study of enzymes involved in heme metabolism

久留米大学医学部Kurume University School of Medicine ◇ 〒830–0011 福岡県久留米市旭町67 ◇ 67 Asahi-machi, Kurume Fukuoka 830–0011, Japan

発行日:2016年4月25日Published: April 25, 2016
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ヘムは生命活動に必須な補欠分子族であるが,タンパク質から遊離したヘムは活性酸素を生じる有害な分子となるので,速やかに除去する必要がある.この系はヘム代謝系として知られており,ヘムオキシゲナーゼ(HO)によって,ヘムはビリベルジン,一酸化炭素,鉄へと分解される.この系は生命に必須な鉄の供給源として重要であり,シグナル伝達物質としての機能が示唆されている一酸化炭素の発生源でもある.ビリベルジンは,哺乳類ではビリベルジン還元酵素によって,抗酸化物質として機能するビリルビンへと転換され,植物などの光合成生物では,フェレドキシン依存性ビリン還元酵素(FDBR)によって,さまざまな光合成色素や光受容色素へと転換される.筆者らはHOとHO反応に必要な還元力を供給するシトクロムP450還元酵素,およびFDBRの一種であるPcyAの立体構造と機能に関する研究を行った.その成果について紹介する.

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