生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 88(3): 354-368 (2016)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2016.880354

総説Review

糖脂質の構造と機能Structure and function of glycolipids

発行日:2016年6月25日Published: June 25, 2016
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糖脂質は脂質二分子膜に疎水性側鎖を埋め込み,糖鎖を膜外に露出している.糖タンパク質のように,細胞膜から離れた位置に糖鎖が分布しているのとは異なり,糖脂質の糖鎖は膜上にあり細胞膜を介した機能に直結している.糖鎖構造の特異性は抗原や受容体として相互認識に関わり,疎水性側鎖は隔壁としての役割とともに膜を介しての物資輸送や情報伝達に不可欠な構造を備えている.古細菌,細菌,真核生物の糖脂質はそれぞれの環境に適応した独特の疎水性側鎖を持っている.ここでは,今までの糖脂質研究の流れを概観し,筆者が関わってきた研究の一部,特に脳ガングリオシドの構造と性質,糖脂質と免疫認識,受容体糖脂質と糖鎖修飾について紹介し,糖脂質の役割の一端にふれたいと思う.

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