生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 88(3): 380-385 (2016)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2016.880380

総説Review

人工抗体の機能的構造形態に関する研究Study on functional structures of artificial antibodies

東京農工大学大学院工学府生命工学専攻Department of Biotechnology and Life Science, Graduate School of Engineering, Tokyo University of Agriculture and Technology ◇ 〒184–8588 東京都小金井市中町2–24–16 11号館407A ◇ 2–24–16 Nakamachi, Koganei, Tokyo 184–8588, Japan

発行日:2016年6月25日Published: June 25, 2016
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抗体医薬は,がん治療薬としての期待も大きい一方で,容易には根治を達成できておらず,また限られた抗原に開発が集中しているため,先行薬に対する優位性を示すために薬効の向上などが必要とされている.抗がん剤による修飾,親和性の向上を目指した多価化などさまざまな観点から人工抗体の開発が進められているが,中でも二重特異性抗体は最も期待されている人工抗体の一つである.唯一認可されている非天然型の人工抗体の形態であるが1例のみであり,実用化を加速させるためには,機能的な人工抗体の設計に関わる技術基盤を整備する必要がある.我々は,二重特異性がん治療抗体の開発において,たとえばわずかな構造の違いが,比活性のみならず体内動態にも影響を及ぼしうることなどを見いだしており,本稿ではこれら機能的構造形態に着目した最近の研究成果を紹介する.

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