生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 88(4): 465-475 (2016)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2016.880465

総説Review

植物における細胞質分裂の制御機構The molecular mechanism of cytokinesis in plant cells

1弘前大学農学生命科学部Department of Biology, Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University ◇ 〒036–8561 青森県弘前市文京町3番地 ◇ 3 Bunkyo-cho, Hirosaki, Aomori 036–8561, Japan

2名古屋大学大学院理学研究科Division of Biological Science, Graduate School of Science, Nagoya University ◇ 〒464–8602 名古屋市千種区不老町 ◇ Chikusa-ku, Nagoya, Aichi 464–8602, Japan

発行日:2016年8月25日Published: August 25, 2016
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細胞質分裂は生物種ごとに多様な様式をとることが知られているが,植物の細胞質分裂の特徴は,細胞壁の合成と細胞膜の形成が共役して起こることにある.細胞質分裂時に形成される細胞壁と細胞膜を含む構造体は,細胞板と呼ばれ,細胞質分裂の時期に細胞の内側で形成される微小管を主成分とする細胞質分裂装置の中で形成される.細胞板は,細胞質分裂装置の拡大に伴い,外側に向かって拡大成長する.細胞板の形成過程では,細胞質分裂装置の動態を制御する機構と,細胞板形成を直接担う膜交通システムが重要な役割を果たしている.ここでは,植物のM期の進行に伴って起こる,細胞質分裂の制御について詳しく解説すると同時に,近年明らかになってきた細胞板形成に関わる膜小胞の輸送システムについて紹介する.

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