自然免疫系Toll様受容体の構造生物学的研究
東京大学大学院薬学系研究科 ◇ 〒113–0033 東京都文京区本郷7–3–1
発行日:2016年8月25日
Toll様受容体(Toll-like receptor:TLR)は病原体センサーとして自然免疫において中心的な役割を果たす.構造生物学的な研究により,TLRによる病原体に由来するリガンドの認識とシグナル伝達の機構が明らかになってきた.その結果,リガンド認識はそれぞれのTLRにおいて多様な機構で行われるのに対して,シグナル伝達は共通した機構により行われることが明らかにされてきた.本稿では,近年蓄積されてきた構造生物学的な情報を基にTLRによるリガンド認識とシグナル伝達の機構について紹介したい.
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