生後発達期の小脳におけるシナプス刈り込みのメカニズム
東京大学大学院医学系研究科神経生理学分野 ◇ 〒113–0033 東京都文京区本郷7–3–1 医学部教育研究棟6階
発行日:2016年10月25日
生後発達期の神経系において,出生直後にいったん過剰にシナプスが形成された後,環境や経験に依存して必要なシナプスは強められて残り,不要なシナプスは除去されることが知られている.この現象は「シナプス刈り込み」と呼ばれており,機能的でむだの少ない神経回路を作るための基本的過程であると考えられている.本稿では,シナプス刈り込みの代表的なモデルである小脳の登上線維–プルキンエ細胞シナプスの生後発達について概説するとともに,最近の研究成果を紹介する.
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