生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 88(6): 723-732 (2016)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2016.880723

総説Review

細胞の競合と協調によるがん制御Tumor growth regulation by cell competition and cooperation

京都大学大学院生命科学研究科システム機能学分野Laboratory of Genetics, Graduate School of Biostudies, Kyoto University ◇ 〒606–8501 京都市左京区吉田近衛町 ◇ Yoshida-Konoe-cho, Sakyo-ku, Kyoto 
606–8501

発行日:2016年12月25日Published: December 25, 2016
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細胞間の競合と協調は,細胞集団が持つ基本的な振る舞いであり,多細胞生命システムの構築と維持に必須のファクターである.1970年代にショウジョウバエで発見され2000年代に確立された「細胞競合」と「代償性増殖」という二つのコンセプトは,細胞の競合と協調を分子レベルで理解しようとするきっかけとなり,今やその研究はさまざまな生物種/モデル系へと広がりつつある.そして,細胞間の競合・協調メカニズムに関わる分子が同定され始め,その制御破綻ががんの発生・進展に深く関与する可能性がみえてきた.本稿では,細胞の競合と協調によるがん制御の基本メカニズムについて,ショウジョウバエ遺伝学を用いた最近の研究成果を中心に概説する.

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