生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 88(6): 733-743 (2016)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2016.880733

総説Review

核内受容体が示す有害化学物質ビスフェノール応答Structure-function studies between the hormone-disrupting chemical bisphenols and the nuclear receptors

九州大学大学院理学研究院化学部門Department of Chemistry, Faculty of Science, Kyushu University ◇ 〒819–0395 福岡市西区元岡744 ◇ 744 Motooka, Nishi-ku, Fukuoka 819–0395, Japan

発行日:2016年12月25日Published: December 25, 2016
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現代社会では我々が送る日常生活の中で,さまざまな化学物質が環境中に放出されている.それらの化学物質が意図せずして生体内の受容体に結合し,何らかの影響を及ぼす可能性がある.本稿では,そのような化合物としてプラスチックなどの原料であるビスフェノール類と,細胞核内でDNA上の応答配列に直接結合して転写制御を担う核内受容体に着目する.さまざまな生物に存在する核内受容体について概説し,ビスフェノールAが引き起こしている低用量問題と,これが結合する核内受容体の発見とその結合体の結晶構造について述べる.また,近年,使用量が増えつつあるハロゲン原子を含有する新世代ビスフェノールがERβに対して示すユニークな活性特性と,最近,筆者らが見いだした,エストロゲン関連受容体による,エストロゲン受容体の活性増強作用についても紹介する.

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