短鎖機能性ペプチドの探索
1 名古屋大学予防早期医療創成センター教授 ◇ 〒464–8603 名古屋市千種区不老町
2 名古屋大学大学院工学研究科化学・生物工学専攻生物機能工学分野 ◇ 〒464–8603 名古屋市千種区不老町
発行日:2017年2月25日
アミノ酸のポリマーであるペプチドは,20種類の天然アミノ酸の組合わせだけでも多くの配列多様性を持ち,6-merの短鎖ペプチドでも6400万種類に及ぶ.リガンドタンパク質に代わって受容体に結合できるペプチドなど,タンパク質の機能を代替するペプチドも探索され,生体内に存在するペプチドホルモンや食品添加物としての機能性ペプチドも発見され続けている.我々は短鎖ペプチドをアレイ状フォーマットで固相合成したペプチドライブラリー(ペプチドアレイ)で種々の機能性ペプチドを探索している.得られる結合データを使って配列機能相関を解析すると,高機能ペプチドの配列特異性を抽出することができる.これは創薬リード化合物の探索のためのケミカルライブラリーと捉えることができる.本稿では我々の取り組みを紹介し,ペプチドの新規機能の発見とその利用に迫りたい.
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