生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 89(1): 31-38 (2017)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2017.890031

特集Special Review

ハイブリッドペプチドを用いた新たながん分子標的治療を目指してDevelopment of molecular targeted anti-cancer hybrid peptide for novel cancer therapy

京都大学大学院医学研究科薬剤疫学分野Department of Pharmacoepidemiology, Graduate School of Medicine and Public Health, Kyoto University ◇ 〒606–8501 京都市左京区吉田近衛町 ◇ Yoshidakonoe-cho, Sakyo-ku, Kyoto-shi 606–8501, Japan

発行日:2017年2月25日Published: February 25, 2017
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がんの化学療法においては,従来からがん細胞の耐性獲得による治療抵抗性の問題を抱えている.一方,現在がん治療薬の売り上げ上位を占めるモノクローナル抗体はタンパク質製剤であり,低分子化合物と比べて高額な医療費の問題を有する.我々は,これら問題点を克服するため,現行の分子標的薬,特にチロシンキナーゼ阻害型分子標的薬(TKI)に対して治療抵抗性・獲得耐性を示す難治性がんへの新規治療法を見いだすべく,がん細胞膜を崩壊させて直接がん細胞を殺傷し,分子量が小さく,全化学合成可能な分子標的抗がん剤候補“ハイブリッドペプチド”を設計し,これまでにその薬効および現行の抗がん剤と比較した優位性を明らかにしてきた.本稿では,これまでの我々の研究成果および,ハイブリッドペプチドを用いた今後の臨床応用に向けた現在の取り組みについて概説する.

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