生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 89(1): 44-50 (2017)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2017.890044

特集Special Review

テイラード・アプリケーションを目指したがん細胞選択的吸収性ペプチドの開発Development of tumor-lineage homing peptide for their tailored application to diverse malignancies

新潟大学大学院医歯学総合研究科・分子細胞病理学Division of Molecular and Cellular Pathology, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences ◇ 951–8510 新潟市中央区旭町通1–757 ◇ 1–757 Asahimachi-dori, Chuo-ku, Niigata 951–8510, Japan

発行日:2017年2月25日Published: February 25, 2017
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細胞透過性ペプチド(cell-penetrating peptide:CPP)は最初HIV-1 Tatアミノ酸配列に見いだされた特殊機能を持つペプチドである.CPPには,生理学的機序を介して細胞内に取り込まれるため,細胞や組織を損傷しない“生体低侵襲性”という大きな長所がある.我々はこの利点に注目し,悪性腫瘍への応用展開を企図し,正常細胞・組織に比較し標的腫瘍に高度にシフトした吸収性を発揮する各種CPP(“腫瘍ホーミングペプチド”と命名)の開発を行っている.これら特定の系統の悪性腫瘍に効率的に取り込まれるCPPは,生体腫瘍の非侵襲性検出技術や抗がん剤などの腫瘍への集中的デリバリー技術に応用できるものと考えて現在研究を進めている.将来的には,次世代制がん医療として,患者の罹患する多様な悪性腫瘍系統に対応した個別の検査・治療技術の開発を目指している.

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