生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 89(2): 154-163 (2017)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2017.890154

総説Review

ゴルジ体ストレス応答Golgi stress response

兵庫県立大学大学院生命理学研究科Graduate School of Life Science, University of Hyogo ◇ 〒678–1297 兵庫県赤穂郡上郡町光都3–2–1 ◇ 3–2–1 Koto, Harima Science Garden City, Hyogo 678–1297, Japan

発行日:2017年4月25日Published: April 25, 2017
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細胞小器官の存在量は,細胞の需要に応じて厳密に制御されている.特定の細胞小器官の機能が不足すると,特定の細胞小器官だけが必要な量だけ増強される.このような細胞小器官の量的調節機構は細胞が自律的に機能するために必須な機構であり,細胞生物学の重要問題である.ゴルジ体ストレス応答はゴルジ体の量的調節機構であり,この重要な問題を解明するための端緒となる研究である.哺乳類のゴルジ体ストレス応答経路にはTFE3経路とCREB3経路,HSP47経路がある.TFE3経路はゴルジ体の糖鎖修飾酵素や構造タンパク質,小胞輸送因子の発現を調節している.一方,CREB3経路はゴルジ体ストレスによるアポトーシスを誘導し,HSP47経路はアポトーシスを抑制している.ゴルジ体は複雑であるため,この3経路以外にも応答経路が存在する可能性が大きい.

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