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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
Journal of Japanese Biochemical Society 89(2): 164-175 (2017)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2017.890164

総説Review

セラミドとその代謝産物の皮膚における役割Roles of ceramide and its metabolites in cutaneous tissues

Department of Dermatology, University of California, San Francisco, USADepartment of Dermatology, University of California, San Francisco, USA ◇ 1700 Owens St. Room 326, San Francisco CA, 94158, USA ◇ 1700 Owens St. Room 326, San Francisco CA, 94158, USA

発行日:2017年4月25日Published: April 25, 2017
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紫外線,酸化ストレス,乾燥,化学物質や微生物などの外来の侵襲に常時さらされている皮膚は,多様な防御機構を備え,生体機能を維持している.セラミドは,スフィンゴ脂質の骨格と細胞膜成分となる.これら機能に加え,セラミドとその微量代謝産物のスフィンゴシンは,皮膚の最外層を覆う角層の細胞間において,陸上哺乳動物の生存に必要な表皮透過バリアを形成している.構造脂質としての役割にとどまらず,セラミドとその代謝産物はメディエーター(情報伝達)脂質として細胞の機能を調節する.外来の侵襲が,微生物感染の痕跡なしに,自然免疫因子である抗菌ペプチドの産生を高めることが知られている.その産生調節機構において,セラミドの代謝産物がメディエーターとして重要な役割を果たしている.

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