生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 89(2): 211-220 (2017)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2017.890211

総説Review

無細胞タンパク質合成系の高度化と合成生物学への展開Cell-free translation system: Development in biochemistry and advance in synthetic biology

1ジーンフロンティア株式会社GeneFrontier Corporation ◇ 〒277–0882 千葉県柏市柏の葉5–4–19 東大柏ベンチャープラザ308 ◇ #308 Todai-Kashiwa Venture Plaza, 5–4–19 Kashiwanoha, Kashiwa, Chiba 277–0882, Japan

2東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻Department of Computational Biology and Medical Sciences, Graduate School of Frontier Sciences, The University of Tokyo ◇ 〒277–8562 千葉県柏市柏の葉5–1–5 東京大学新領域生命棟401 ◇ Bldg. FSB-401, 5–1–5 Kashiwanoha, Kashiwa, Chiba 277–8562, Japan

3東京工業大学地球生命研究所Earth-Life Science Institute, Tokyo Institute of Techonology ◇ 〒152–8550 東京都目黒区大岡山2–12–1 石川台8号館 ◇ 2–12–1 Ookayama, Meguro-ku, Tokyo 152–8550, Japan

発行日:2017年4月25日Published: April 25, 2017
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細胞抽出液や翻訳因子から再構成したシステムを用いて,無細胞でタンパク質を合成する手法は,その簡便性からゲノムワイドなタンパク質の機能・構造解析に対応できるハイスループット性を有している.タンパク質は膜タンパク質を含め多様な形態を持っており,単なる簡便性のみならず,こうした多様性に対応できるように無細胞タンパク質合成系は進歩している.また,無細胞タンパク質合成系は,急速に発達している合成生物学における中心的な基盤技術として注目されている.合成生物学の最重要課題は,人工細胞の創成である.無細胞タンパク質合成系によりタンパク質を発現させ細胞様の機能を持たせる試みがなされているが,増殖するシステムの創出には至っていない.増殖する人工細胞の実現に求められる無細胞タンパク質合成系の技術開発についての考えを提示する.

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