生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 89(2): 230-240 (2017)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2017.890230

総説Review

両方向性の浸透圧ストレス応答を統御するASK3の研究Analysis of ASK3 that regulates bidirectional osmotic stress response

東京大学大学院薬学系研究科細胞情報学教室Laboratory of Cell Signaling, Graduate School of Pharmaceutical Sciences, The University of Tokyo ◇ 〒113–0033 東京都文京区本郷7–3–1 ◇ 7–3–1, Hongo, Bunkyo-ku, Tokyo 113–0033, Japan

発行日:2017年4月25日Published: April 25, 2017
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浸透圧ストレスには低浸透圧,高浸透圧の両方向のストレスがあり,水の出入りを介して細胞体積変化などを引き起こす.生体は細胞レベルでこのストレスに対抗するシステムを備えているが,どのような分子メカニズムで両方向に変化する浸透圧ストレスに応答しているかいまだ不明な点も残されている.また近年,高血圧症などの疾患において浸透圧ストレス応答を担う分子の関与が報告され,生体の浸透圧応答機構と病態の関連が注目されている.本稿では,最近明らかになったASK3というユニークな両方向性の浸透圧応答に関与するキナーゼを紹介し,浸透圧応答性シグナル伝達経路であるWNK1–SPAK/OSR1経路との関わりを中心に,浸透圧ストレスに対する細胞体積回復,腎臓を介した血圧制御などASK3の生理的役割について解説する.

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