生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 89(3): 368-376 (2017)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2017.890368

特集Special Review

血管透過性のダイナミックかつ巧妙な制御を可能にするシグナル伝達系Signaling mechanisms underlying dynamic regulation of vascular permeability

日本医科大学先端医学研究所病態解析学部門Department of Molecular Pathophysiology, Institute of Advanced Medical Sciences, Nippon Medical School ◇ 〒211–8533 神奈川県川崎市中原区小杉町1–396 ◇ 1–396 Kosugi-machi, Nakahara-ku, Kawasaki, Kanagawa 211–8533, Japan

発行日:2017年6月25日Published: June 25, 2017
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血管の内腔面でシート構造を形成する内皮細胞は,血液–組織間の物質移動,すなわち“血管透過性”をダイナミックかつ厳密に制御することにより,生体の恒常性維持に寄与している.血管透過性は,血管に特異的に発現する接着分子vascular endothelial (VE)-cadherinを介した内皮細胞間接着によって制御されている.そのため,VE-cadherin接着は,血管透過性を調節するさまざまな因子によって,正および負に制御されており,その制御機構の破綻はさまざまな疾患の発症,進展と密接に関連する.本稿では,VE-cadherin接着の制御機構に焦点を当て,血管透過性のダイナミックかつ巧妙な制御を可能にするシグナル伝達系について,最近の知見を紹介する.また,これらVE-cadherin接着を制御するシグナル伝達系が,血管透過性の亢進が関わる疾患の治療ターゲットになりうる可能性について概説する.

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