生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 89(3): 384-390 (2017)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2017.890384

特集Special Review

神経と血管の連携がもたらす幹細胞の維持と分化の制御機構Molecular mechanisms of neuro-vascular wiring enabling stem cell maintenance and differentiation

神戸学院大学大学院薬学研究科幹細胞生物学研究室特命教授Laboratory of Stem Cell Biology, Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Kobe Gakuin University ◇ 神戸市中央区港島1–1–3 ◇ 1–1–3 Minatojima, Chuo-ku, Kobe, Hyogo 650–8586, Japan

発行日:2017年6月25日Published: June 25, 2017
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近年,初期胚の発生から器官形成に至る個体発生のメカニズムについて,分子的な理解が飛躍的に進展している.こうした中で,血管がすべての組織・臓器の形成や機能維持に必須であると認識されつつあり,各々の組織・臓器の発生と分化において「血管化」が重要な役割を果たすことが数多くの研究で明らかにされている.脳においても,神経系と血管系のつながり(ワイヤリング)をより詳細に理解することが,その破綻によって生じる脳疾患ばかりでなく,その発生と再生のための重要な知見を見いだす可能性が期待される.本稿では,神経と血管の連携がもたらす発生・分化の制御機構について,最新の知見を含めて概説する.

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