BMPシグナルの多彩な機能——初期発生から骨格形成まで
ミシガン大学歯学部生命材料学科マウス発生遺伝学研究室教授
発行日:2017年6月25日
BMP(bone morphogenetic protein)が骨を作る因子として発見されてほぼ50年,遺伝子が単離され,受容体やシグナル経路の実態がわかるにつれ,BMPの機能は想像以上に多様であることがわかってきた.本稿では筆者が行ってきたマウスモデルを用いた解析を中心に,BMPの持つ多彩な機能を初期胚でのパターニング,顔面発生,骨格発生とその維持といった三つの側面から歴史的な展開も含めて解説する.また,最後にBMPシグナルが暴走したために引き起こされる疾患,異所性骨化についてふれ,臨床治療の試みについても述べる.
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