生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 89(4): 508-514 (2017)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2017.890508

総説Review

生体膜変形タンパク質による細胞膜の張力を介したアクチン重合制御機構Regulation of membrane tension mediated actin nucleation by membrane bending proteins

神戸大学バイオシグナル総合研究センターBiosignal Research Center, Kobe University ◇ 兵庫県神戸市灘区六甲台町1–1 ◇ 1–1 Rokkodai-cho, Nada-ku, Kobe, Hyogo

発行日:2017年8月25日Published: August 25, 2017
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細胞の形態変化に伴う細胞膜の変形は細胞運動,分裂,組織の形成等基本的な生命現象に不可欠である.これまでの研究により,細胞膜の変形は,アクチン細胞骨格の重合と脱重合により制御されることがわかっている.アクチン重合の再編成は,細胞膜の直下で起こるが,従来,細胞膜は単なる足場として働くと考えられてきた.しかしながら,近年の研究により,細胞膜の力学的な性質である膜の張力そのものがシグナルとして働き,アクチン細胞骨格の再編成を制御していることが明らかになってきた.本稿では,細胞運動における「細胞膜の張力センサー」タンパク質による細胞膜張力を介したアクチン重合の制御機構について筆者らの最新の知見を紹介する.

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