生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 89(5): 681-688 (2017)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2017.890681

特集Special Review

がんの発生と進行に関わるヘパラン硫酸Heparan sulfate signaling in cancer

神戸薬科大学生化学研究室Department of Biochemistry, Kobe Pharmaceutical University ◇ 〒658–8558 兵庫県神戸市東灘区本山北町4–19–1 ◇ 4–19–1 Motoyamakita-machi, Higashinada-ku, Kobe 658–8558, Japan

発行日:2017年10月25日Published: October 25, 2017
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ヘパラン硫酸は,グルクロン酸とN-アセチルグルコサミンからなる二糖単位が繰り返された骨格を持つ直鎖状の多糖であり,各糖残基がさまざまなパターンで硫酸化されることで構造に多様性がもたらされる.硫酸化により形成された機能ドメインはさまざまなタンパク質によって認識され,細胞内シグナル伝達を制御する.本稿では,ヘパラン硫酸が関連するシグナル伝達が,がんの進行に関わる細胞増殖,上皮間葉転換,がん転移に関与するとして注目されているエクソソームの形成にどのような役割を果たすのかについて,また,ヘパラン硫酸生合成酵素遺伝子・代謝酵素遺伝子の操作によってシグナル伝達を制御することでがんの進行を抑制することが可能かどうかについて,最新の知見を交えながら考えてみたい.

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