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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
Journal of Japanese Biochemical Society 89(6): 797-807 (2017)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2017.890797

総説Review

調節性分泌経路における分泌顆粒の細胞膜ドッキングとプライミングの分子基盤と機能的意義Molecular mechanism and functional significance of plasma membrane docking and priming of secretory granules

群馬大学生体調節研究所遺伝生化学分野Laboratory of Molecular Endocrinology and Metabolism, Institute for Molecular and Cellular Regulation, Gunma University ◇ 〒371–8512 群馬県前橋市昭和町3–39–15 ◇ 3–39–15 Showa-machi, Maebashi, Gunma 371–8512

発行日:2017年12月25日Published: December 25, 2017
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一般に,調節性分泌経路の最終開口放出過程は,小胞の細胞膜ドッキング→プライミング→Ca2+感知→膜融合という逐次連続過程よりなると考えられている.特に高速の神経シナプス伝達においては,同一の分子機構による,直線的な過程と理解されている.一方,神経シナプス小胞開口放出より1万倍以上遅い,内・外分泌細胞の分泌顆粒開口放出においては,膜融合前の顆粒の動態は必ずしも一様ではなく,刺激によって誘導される律速過程や,各過程が単一の分子機構によっていない可能性がある.本稿では,専門家の間でも十分に理解や意見の一致がなされていない,分泌顆粒の細胞膜ドッキングとプライミングの分子基盤と機能的意義について,歴史的な経緯を含め,概説する.

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