生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

Online ISSN: 2189-0544 Print ISSN: 0037-1017
公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
〒113-0033 東京都文京区本郷5-25-16 石川ビル3階 Ishikawa Building 3F, 5-25-26 Hongo, Bunkyo-ku Tokyo 113-0033, Japan
Journal of Japanese Biochemical Society 89(6): 830-840 (2017)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2017.890830

総説Review

上皮細胞間接着装置Cell-cell adhesion

大阪大学大学院生命機能研究科/医学系研究科分子生体情報学Laboratory of Biological Science, Graduate School of Frontier Biosciences and Graduate School of Medicine, Osaka University ◇ 〒565–0871 大阪府吹田市山田丘2–2 ◇ 2–2 Yamadaoka, Suita, Osaka 565–0871, Japan

発行日:2017年12月25日Published: December 25, 2017
HTMLPDFEPUB3

生物は進化の過程において,大きな環境の変化が起ころうともそれにうまく適応し生き抜いてきた.進化の過程において一つの細胞であった原生生物から兆単位の細胞からなる脊椎動物まで細胞数を増やしたことは,環境に適応するための手段の一つであり,細胞間接着はその基盤となる重要な機能である.細胞間接着は環境に適応するためにシンプルな物理的接着機能だけを持っているのではなく,シグナル伝達や細胞極性の形成や維持など,多岐にわたる機能を有しているため,細胞間接着研究は非常に幅広い研究分野になっている.特に上皮細胞では,細胞間接着が特異的な配置と形状を保っており,個体発生の要として機能する.なかでも細胞間接着装置が細胞間バリア機能を獲得したことは特筆すべき事項である.本稿では上皮細胞間接着についてアドヘレンスジャンクションとタイトジャンクションを中心に最近の知見を紹介する.

This page was created on 2017-11-08T10:16:44.585+09:00
This page was last modified on 2017-12-20T10:18:21.332+09:00


このサイトは(株)国際文献社によって運用されています。