生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 90(1): 27-34 (2018)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900027

特集Special Review

神経軸索におけるオートファジーとその破綻Axonal autophagy and its disruption in human diseases

名古屋大学大学院医学系研究科生物化学講座Department of Biochemistry, Nagoya University Graduate School of Medicine ◇ 〒466–8550 愛知県名古屋市昭和区鶴舞町65 ◇ 65 Tsurumai-cho, Showa-ku, Aichi, Nagoya 466–8550, Japan

発行日:2018年2月25日Published: February 25, 2018
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病理学の講義で,なぜ神経細胞は変性し,上皮細胞は変性しないのか?なぜ封入体(inclusion body)はこうも神経組織にだけ特異的にみられるのか?という単純な疑問を筆者は抱いた.神経細胞は細胞分裂を終えた細胞であるとともに,それ以上に巨大で高度に区画化された特殊な細胞である.これらの特殊性が,何かある特定の生物機構の破綻に対して脆弱性を与えているのではないだろうか? オートファジーは,この問いに対する有力な答えの一つである.本稿では,そのような観点から神経細胞,特に神経軸索におけるオートファジーについて概説するとともに,この破綻でもたらされうる神経疾患について解説したい.

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