生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 90(1): 69-74 (2018)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900069

総説Review

軸索起始部の構造と機能による神経興奮性の制御Regulation of neuronal excitability at the axon initial segment

名古屋大学大学院医学系研究科細胞生理学Cell Physiology, Graduate School of Medicine, Nagoya University ◇ 〒466–8550 名古屋市昭和区鶴舞65 ◇ 65 Tsurumai-cho, Showa-ku, Nagoya 466–8550, Japan

発行日:2018年2月25日Published: February 25, 2018
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神経細胞の軸索起始部(axon initial segment:AIS)は細胞体近くの軸索コンパートメントであり,高い興奮性を持つ.このため,AISは活動電位の発生部位として神経細胞の出力決定に関わるとともに,その異常はさまざまな精神神経疾患を引き起こす.近年,AISは可塑性の場として,その構造(長さや位置)を変化させることで,神経細胞の興奮性調節に関わることが明らかとなった.一方,神経細胞の興奮性には,AISの機能(電気的特性),特にAISに発現するイオンチャネルの種類や量が大きく影響する.最近の研究から,AISではこれらイオンチャネルの種類や量も可塑的に変化し,この変化はAISの構造変化と密接に連関することがわかってきた.本稿では,これらAISの構造と機能の可塑性に関するこれまでの知見を整理し,その脳機能や病態における意義について議論する.

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