生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 90(2): 125-137 (2018)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900125

総説Review

パルミトイル化修飾酵素を軸とした神経機能研究Palmitoylation/depalmitoylation enzymes in neuroscience research

自然科学研究機構生理学研究所分子細胞生理研究領域生体膜研究部門Division of Membrane Physiology, Department of Molecular and Cellular Physiology, National Institute for Physiological Sciences, National Institutes of Natural Sciences ◇ 〒444–8787 愛知県岡崎市明大寺町字東山5–1 ◇ 5–1 Higashiyama, Myodaiji, Okazaki, Aichi 444–8787, Japan

発行日:2018年4月25日Published: April 25, 2018
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神経細胞は軸索と樹状突起からなる,高度に極性化された細胞である.神経細胞どうしの無数のシナプス結合により,情報伝達のネットワークが構築され,それが記憶や学習などの脳高次機能の基盤となっている.情報を受容するシナプス後部にはシナプス後肥厚(PSD)と呼ばれる特殊な膜領域が存在し,足場タンパク質であるPSD-95やグルタミン酸受容体など多くのタンパク質が高度に濃縮して存在する.興味深いことに,これらPSDタンパク質の多くが脂質修飾の一つであるパルミトイル化修飾を受けている.本稿では,パルミトイル化修飾研究の分子機構について概説した後,主にパルミトイル化修飾を軸とした神経機能研究に焦点を当て紹介する.また,最近,我々が開発した新規パルミトイル化検出法であるacyl-PEGyl exchange gel shift(APEGS)法と,新たに同定した脱パルミトイル化酵素を紹介するとともに,その今後の展望について言及する.

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