生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 90(3): 297-305 (2018)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900297

特集Special Review

ヘムを生体内シグナル伝達分子として利用する制御タンパク質の構造と機能Functional and Structural Characterization Regulator Protein Using Heme as a Signaling Molecule in vivo

北海道大学大学院理学研究院化学部門Department of Chemistry, Faculty of Science, Hokkaido University ◇ 札幌市北区北10条西8丁目 ◇ Kita 10, Nishi 8, Kita-ku, Sapporo 060–0810, Hokkaido, Japan

発行日:2018年6月25日Published: June 25, 2018
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生体内において重要な微量元素である鉄は,その多くが鉄−ポルフィリン錯体であるヘムとしてタンパク質と結合し,酸素運搬,化学反応触媒,電子伝達などの多岐にわたる活性中心として機能している.近年の網羅的な研究から,このようなヘムを結合する多くのタンパク質が新たに同定され,ヘムの生理学的な機能は予想以上に多様であることが示されているが,その中でもヘムを活性中心としてではなく,ヘムを結合することでその機能が制御される「ヘム制御タンパク質」が生体内に広く存在することが示唆されている.本稿ではこのような「ヘム制御タンパク質」の中から,いくつかの例をあげてその特徴的なヘム配位様式や機能制御機構を種々の分光学的および生化学的な手法で検討した結果を紹介することで,生体内における新しいヘムの機能についての議論を深める.

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