生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 90(4): 452-461 (2018)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900452

総説Review

Ca2+/calmodulin-dependent protein kinase kinaseカルシウムシグナル伝達から創薬へCa2+/calmodulin-dependent protein kinase kinase: From Ca2+-signal transduction to drug development

岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科Graduate School of Interdisciplinary Science and Engineering in Health Systems, Okayama University ◇ 〒700–8530 岡山市北区津島中3–1–1 ◇ 3–1–1 Tsushima-naka. Kita-ku, Okayama 700–8530, Japan

発行日:2018年8月25日Published: August 25, 2018
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細胞内カルシウム(Ca2+)動態の調節は真核生物において普遍的な生体制御システムであり,その普遍性は高度に保存されたCa2+センサーであるカルモデュリン(calmodulin:CaM)の存在からも明らかである.とくにCa2+/CaM依存性リン酸化反応はCaMキナーゼを触媒酵素として,平滑筋収縮から高次中枢神経機能に至る,幅広い生理作用を調節している.近年,細胞内Ca2+シグナル伝達におけるリン酸化カスケード反応の調節酵素として見いだされたCaMキナーゼキナーゼ(CaMKK)がAMPKの活性化キナーゼとして,代謝調節からがん細胞増殖まで関与していることがわかってきた.本稿では,CaMKKの分子制御機構からリン酸化カスケードの生理機能,さらにはCaMKK阻害剤STO-609を用いたシグナル伝達解析まで解説する.

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