生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 90(6): 757-765 (2018)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2018.900757

総説Review

環状ホスファチジン酸の生理活性Insights of cyclic phosphatidic acid function

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発行日:2018年12月25日Published: December 25, 2018
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環状ホスファチジン酸(cyclic phosphatidic acid:cPA)は,我々が1985年に真性(真正)粘菌Physarum polycephalumから初めて単離し,構造や生理活性に関して1992年に論文発表した生理活性脂質である.その後の研究によって,cPAが粘菌のような特殊な生物のみに存在する物質ではなく,多くの生物種に普遍的に存在する生理活性脂質であることがわかってきた.cPAは,リゾホスファチジン酸(lysophosphatidic acid:LPA)と構造が類似しているが,グリセロール骨格のsn-2位とsn-3位に環状リン酸基を持つ非常に特徴的な構造を有している.本稿では,cPAの多様な生理活性を紹介し,今後の課題について概説する.

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