生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 91(1): 44-49 (2019)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2019.910044

特集Special Review

mTOR複合体によるがん細胞の代謝の変化とその意義The significance of metabolic and epigenetic regulation by mTOR complexes in cancer cells

東京女子医科大学医学部病理学(病態神経科学分野)Department of Pathology, Division of Pathological Neuroscience, Tokyo Women’s Medical University ◇ 〒162–8666 東京都新宿区河田町8–1 ◇ 8–1 Kawada-cho, Shinjuku, Tokyo 162–8666, Japan

発行日:2019年2月25日Published: February 25, 2019
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近年,悪性脳腫瘍を含むがんの病態に関与する因子として,代謝の再プログラム化(metabolic reprogramming:がん代謝)が注目を集めている.さらには,適切に細胞内代謝を制御し細胞生存を図るためには,微小環境における栄養状態を的確に感知し,応答するシステムが必要である.本稿では,悪性脳腫瘍をモデルとして,がん代謝の活性化機構,グルコースやアミノ酸など栄養素の感知機構や,それにより誘導されるエピジェネティクス変化に着目することで,がん細胞が微小環境に応答し生存を図る分子機序の解明を目指し,がんの新たな治療開発につながりうる病態を明らかにしようとする取り組みについて概説する.

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