生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 91(1): 65-72 (2019)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2019.910065

特集Special Review

腸内細菌叢由来代謝物質がもたらす生体恒常性と疾患The impact of gut microbiota-derived metabolites in health and disease

1株式会社メタジェンMetabologenomics, Inc. ◇ 〒997–0052 山形県鶴岡市覚岸寺字水上246–2 ◇ 246–2 Mizukami, Kakuganji, Tsuruoka, Yamagata 997–0052, Japan

2慶應義塾大学先端生命科学研究所Institute for Advanced Biosciences, Keio University ◇ 〒997‒0052 山形県鶴岡市覚岸寺字水上246‒2 ◇ 246–2 Mizukami, Kakuganji, Tsuruoka, Yamagata 997–0052, Japan

3JSTさきがけPRESTO, Japan Science and Technology Agency ◇ 〒332–0012 埼玉県川口市本町4–1–8 ◇ 4–1–8 Honcho Kawaguchi, Saitama 332–0012, Japan

4筑波大学医学医療系Faculty of Medicine, University of Tsukuba ◇ 〒305–8575 茨城県つくば市天王台1–1–1 ◇ 1–1–1 Tennodai, Tsukuba, Ibaraki 305–8575, Japan

5神奈川県立産業技術総合研究所Kanagawa Institute of Industrial Science and Technology ◇ 〒210–0821 神奈川県川崎市川崎区殿町3–25–13 ◇ 3–25–13 Tonomachi, Kawasaki-ku, Kawasaki, Kanagawa 210–0821, Japan

発行日:2019年2月25日Published: February 25, 2019
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生物の腸管内に生息する多種多様な腸内細菌は,宿主が食べたものや宿主由来の分泌物などを元にさまざまな代謝物質を産生している.これらの代謝物質は,その一部が腸管から吸収されて血液循環系を介して全身を巡るため,バランスの乱れた腸内細菌叢から産生される代謝物質は,大腸炎や大腸がんといった腸管関連疾患のみならず,糖尿病や動脈硬化などの代謝疾患,アレルギーなどの免疫疾患など,さまざまな全身性疾患に関与することが報告されている.したがって,腸内細菌叢由来代謝物質は宿主の恒常性を維持する上で重要な役割を担うと考えられる.本稿では腸内細菌叢由来代謝物質のうち,これまでにその機能が明らかにされている短鎖脂肪酸や二次胆汁酸,トリメチルアミン,さらにはトリプトファン代謝物質やポリフェノール類等について,これらが宿主恒常性や疾患発症にどのように関与しているのかについて最新の研究報告を交えて紹介する.

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