生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 91(1): 73-80 (2019)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2019.910073

総説Review

ERK MAPキナーゼによる細胞増殖と細胞集団運動の制御Regulation of cell proliferation and collective cell migration by ERK MAP kinase

自然科学研究機構生命創成探究センター定量生物学研究グループ/基礎生物学研究所定量生物学研究部門Quantitaive Biology Group, Exploratory Research Center on Life and Living Systems (ExCELLS)/Division of Quantitative Biology, National Institute for Basic Biology, National Institutes of Natural Sciences ◇ 〒444–8787 愛知県岡崎市明大寺町字東山5–1 ◇ 5–1 Higashiyama, Myodaiji, Okazaki, Aichi 444–8787, Japan

発行日:2019年2月25日Published: February 25, 2019
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古典的MAPキナーゼであるERKは,細胞増殖や分化,生存,腫瘍新生など多様な細胞機能に関与することが知られている.しかしERKがどのようにしてこのような多種多様な細胞機能を制御しうるのか,という点については未解明な部分が多い.著者らは,生細胞イメージングによりERK活性を可視化・定量化・操作することで,その細胞機能制御の一端を明らかにすることを目指してきた.その結果,ERK活性による細胞増殖の周波数変調システムや,ERK活性の細胞間伝搬による細胞集団運動の方向性の決定機構などを明らかにした.つまり,細胞はERK活性の時間的・空間的なダイナミクスを利用して細胞機能を制御していることがわかった.本稿では,ERK活性の可視化技術やERK活性のダイナミクスと細胞機能の制御機構について紹介する.

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