新しい視点からみたDNA損傷反応
1 品川エトワール女子高等学校 ◇ 〒140–0004 東京都品川区南品川5丁目12–4
2 ダステック(株)研究所 ◇ 〒920–0226 金沢市粟崎町5丁目35–8
受付日:2018年7月23日
発行日:2019年2月25日
「健康で長寿」というのは多くの人々の願いであるが,それを実現するためには,老化や疾患が生じるメカニズムを包括的に解明し,それらを予防・制御する方策を立てることが必要となろう.老化および生活習慣病を引き起こす一因として活性酸素種が注目されており,活性酸素種による脂質過酸化・タンパク質カルボニル化・DNA酸化損傷を測定して,酸化ストレスを評価する手法が一般的であるが,たとえばDNA損傷機構と活性酸素種との関連性についても不明な点が多い.この小文ではDNA損傷反応をこれまでにない新しい視点から検討した結果を述べ,鉄キレート剤としてのブレオマイシンの新しい活用法について議論した.
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