Online ISSN: 2189-0544 Print ISSN: 0037-1017
公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
Journal of Japanese Biochemical Society 91(1): 81-89 (2019)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2019.910081

総説Review

新しい視点からみたDNA損傷反応New insight into DNA cleavage mechanism

1品川エトワール女子高等学校Shinagawa Etoile Girls’ High School ◇ 〒140–0004 東京都品川区南品川5丁目12–4 ◇ 5–12–4 Minamishinagawa, Shinagawa-ku, Tokyo 140–0004, Japan

2ダステック(株)研究所Laboratory Director, Disease Adsorption System Technologies, Co. Ltd. ◇ 〒920–0226 金沢市粟崎町5丁目35–8 ◇ 5–35–8 Awagasaki-machi, Kanazawa-shi, Ishikawa 920–0226, Japan

受付日:2018年7月23日Received: July 23, 2018
発行日:2019年2月25日Published: February 25, 2019
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「健康で長寿」というのは多くの人々の願いであるが,それを実現するためには,老化や疾患が生じるメカニズムを包括的に解明し,それらを予防・制御する方策を立てることが必要となろう.老化および生活習慣病を引き起こす一因として活性酸素種が注目されており,活性酸素種による脂質過酸化・タンパク質カルボニル化・DNA酸化損傷を測定して,酸化ストレスを評価する手法が一般的であるが,たとえばDNA損傷機構と活性酸素種との関連性についても不明な点が多い.この小文ではDNA損傷反応をこれまでにない新しい視点から検討した結果を述べ,鉄キレート剤としてのブレオマイシンの新しい活用法について議論した.

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