生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 91(2): 147-158 (2019)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2019.910147

総説Review

細胞競合と補償的細胞成長による組織恒常性維持Tissue homeostasis through cell competition and compensatory cell growth

北海道大学遺伝子病制御研究所Institute for Genetic Medicine, Hokkaido University ◇ 〒060–0815 北海道札幌市北区北15条西7丁目 ◇ Kita 15, Nishi 7, Kita-ku, Sapporo, Hokkaido 060–0815

発行日:2019年4月25日Published: April 25, 2019
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多細胞生物を構成する細胞社会は,異常な細胞を認識してそれらを組織から排除することにより組織の恒常性を維持するという戦略を古くから持っているようだ.このようなメカニズムとしてはまず免疫システムが思い起こされるが,たとえば上皮組織内の上皮細胞どうしでも細胞競合と呼ばれる細胞間拮抗作用によってさまざまなタイプの異常細胞が排除されていることがわかってきた.この競合におけるwinnerである細胞たちは,異常と認識されたloserの細胞を殺して除去しながら組織全体のサイズや形態に影響が出ないように補償的な埋め合わせとしての組織修復も同時に行っている.

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