生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 91(3): 309-315 (2019)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2019.910309

特集Special Review

細菌のD-アミノ酸生合成機構とその機能Biosynthetic pathways and roles of D-amino acids in bacteria

北里大学薬学部Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Kitasato University ◇ 〒108–8641 東京都港区白金5–9–1 ◇ 5–9–1 Shirokane, Minato-ku, 108–8641 Tokyo, Japan

発行日:2019年6月25日Published: June 25, 2019
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細菌は,D-アミノ酸を細胞壁ペプチドグリカンの構成成分として共通に利用しているが,そこには種々のD-アミノ酸が利用されていることが明らかとなってきた.これらは,細菌の環境適応において重要な役割を果たしていることが示唆されており,バイオフィルムの形成にも影響を与える.これらのD-アミノ酸は,アミノ酸ラセマーゼによって対応するL-アミノ酸から生合成されており,最近になって各種の細菌からさまざまなラセマーゼが発見されている.細菌によって合成されたD-アミノ酸は,我々の自然免疫応答や腸内細菌叢に対しても影響を与えることが報告されており,我々にとっても重要な生理的機能分子であることが認識されつつある.本稿では,細菌における多様なD-アミノ酸の生合成経路とその生理機能について,最新の知見を紹介する.

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