両生類由来抗菌ペプチドのD-アミノ酸の機能
1 横浜国立大学大学院工学府機能発現工学専攻 ◇ 〒240–8501 神奈川県横浜市保土ヶ谷区常盤台79–5
2 横浜国立大学大学院理工学府化学・生命系理工学専攻 ◇ 〒240–8501 神奈川県横浜市保土ヶ谷区常盤台79–5
3 モンゴル国立大学応用工学科 ◇ Ulaanbaatar, Mongolia
4 愛媛大学大学院理工学研究科 ◇ 〒790–8577 愛媛県松山市文京町2–5
発行日:2019年6月25日
両生類であるカエルの皮膚分泌物からD-アミノ酸を残基として有するペプチドが多数発見されている.それらには強い鎮痛作用をもたらすデルモルフィンを代表とするオピオイドペプチドや,高い抗菌活性を持つカチオン性のペプチドが多数含まれている.D-アミノ酸の存在によって活性が増強される点は興味深く,受容体との特異的な結合や細菌の細胞膜との相互作用においてD-アミノ酸の立体化学的な役割が注目されている.本稿では,このようなカエル由来のD-アミノ酸残基を持つペプチドを示すとともに,抗菌ペプチドの活性とペプチド分子構造に関する最新の研究について紹介する.
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