生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 91(3): 322-328 (2019)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2019.910322

特集Special Review

水晶体内クリスタリン中のアスパラギン酸残基の異性化The spontaneous isomerization of aspartate residues in lens crystallin

京都大学複合原子力科学研究所放射線生命科学研究部門基礎老化研究部門Kyoto University Institute for Integrated Radiation and Nuclear Science ◇ 〒590–0494 大阪府泉南郡熊取町朝代西2丁目 ◇ 2 Asashiro-nishi, Kumatori, Osaka 590–0494, Japan

発行日:2019年6月25日Published: June 25, 2019
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加齢が進行すると眼の水晶体では,その内部構成タンパク質であるクリスタリンが異常凝集する.このクリスタリン異常凝集体が水晶体外部からの光に対して散乱を生じることで視機能が失われる.これは白内障と呼ばれる疾患であり,80歳以上の老人では誰もが発症する.これまで,我々はクリスタリン中の特定部位のアスパラギン酸残基が老化という長い年月の中で化学的にL体からD体へと変化し,それがクリスタリン異常凝集につながることを明らかにしてきた.本稿前半では,これらの分析に際して我々が独自に開発,改良した分析手法を紹介する.また本稿後半では,これら修飾がクリスタリンに及ぼす影響を調査するために,修飾がみられた部位を他のアミノ酸へと置換したクリスタリンを作製し,物性を通常クリスタリンと比較した結果を紹介する.

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