生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 91(4): 482-491 (2019)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2019.910482

総説Review

がん細胞の薬剤耐性機構Molecular mechanisms of drug resistance in tumor cells

東京薬科大学Tokyo University of Pharmacy and Life Sciences ◇ 〒192–0392 東京都八王子市堀之内1432–1 ◇ 1432–1 Horinouchi, Hachioji-city, Tokyo 192–0392, Japan

発行日:2019年8月25日Published: August 25, 2019
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分子標的薬の開発によりがん治療に進展がみられているが,薬剤に対する耐性が生じ,がんの再増殖が起こることが治療の問題点である.薬剤耐性に関する研究は盛んに行われており,STAT3(signal transducer and activator of transcription 3)やFAK(focal adhesion kinase)などの分子の活性化によるシグナル伝達が薬剤耐性を亢進させていることが示されている.しかし,特異性の問題から,これらのシグナル伝達系を阻害するための優れた標的分子は少ない.我々はスクリーニングにより,さまざまながんで高発現するZIC5ががん細胞の内因的な薬剤耐性および薬剤に曝露されてから獲得する獲得耐性に寄与しており,ZIC5を阻害することで「がん細胞の薬剤耐性」を制御できることを明らかにした.

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