核酸を標的とする膜透過型オートファジー:RNautophagyとDNautophagy
国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第四部 ◇ 〒187–8502 東京都小平市小川東町4–1–1
発行日:2019年10月25日
マルチモードオートファジーの多様な経路のうち,膜透過型オートファジーは,リソソーム膜上のトランスポーターを介してリソソームが基質を直接取り込み分解するタイプのオートファジーである.現在,膜透過型オートファジーに分類されるオートファジーのなかに,RNAまたはDNAが基質となるRNautophagy, DNautophagy(RDA)があり,これらは筆者らが発見した経路である.これまでにRDAを仲介するリソソーム膜タンパク質として,LAMP2CとSIDT2を見いだした.LAMP2Cの細胞質側配列は核酸結合能を有し,SIDT2はRNAトランスポーターSID-1のオルソログであることなどから,LAMP2CとSIDT2はRDAにおいてそれぞれ,受容体とトランスポーターとして機能するというモデルが考えられた.
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