生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 91(6): 753-762 (2019)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2019.910753

総説Review

マウス体内時計における時計因子の転写後および翻訳後制御に関する研究Posttranscriptional and posttranslational regulation of rhythmic components in circadian clockwork of mice

東京大学大学院理学系研究科 ◇ 〒113–0033 東京都文京区本郷7–3–1 ◇ The University of Tokyo, 7–3–1 Hongo, Bunkyo-ku, Tokyo 113–0033, Japan

発行日:2019年12月25日Published: December 25, 2019
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約24時間周期のリズムを生み出す時計は概日時計と呼ばれ,時計遺伝子Periodの同定に関する研究は2017年ノーベル生理医学賞を獲得した.本稿ではまず,哺乳類における概日時計の分子メカニズムを概説する.この概日時計の制御下でさまざまな生理機能が時刻依存性を持つことがわかってきたが,我々はRNAのA-to-I編集リズムという現象を見いだした.ゲノム情報が1日の中で特定の時刻に書き換えられているというワクワクする発見を共有したい.また概日時計は,恒常条件でも安定に自律振動する頑強性と,環境の変化に応答して位相制御する柔軟性を兼ね備えている.我々は,細胞ストレスや光情報と概日時計を結ぶ新しい時計入力因子としてASKキナーゼを同定した.体内時計を自在にコントロールできる未来はすぐそこまで来ているのかもしれない.

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