生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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公益社団法人日本生化学会 The Japanese Biochemical Society
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Journal of Japanese Biochemical Society 92(1): 28-34 (2020)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2020.920028

特集Special Review

直鎖状ユビキチン鎖の神経変性疾患への関与とLUBAC阻害剤の開発Involvement of linear ubiquitination in neurodegenerative diseases and development of LUBAC inhibitors

1大阪市立大学大学院医学研究科分子病態学Department of Pathobiochemistry, Graduate School of Medicine, Osaka City University ◇ 〒545–8585 大阪市阿倍野区旭町1–4–3 ◇ 1–4–3 Asahi-machi, Abeno-ku, Osaka 545–8585, Japan

2和歌山県立医科大学医学部神経内科Department of Neurology, Wakayama Medical University ◇ 〒641–8509 和歌山県和歌山市紀三井寺811–1 ◇ 811–1 Kimiidera, Wakayama, Wakayama 641–5809, Japan

発行日:2020年2月25日Published: February 25, 2020
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ユビキチンのN末端を介して形成される非定型型の直鎖状ユビキチン鎖は,炎症・免疫シグナル応答や細胞死を制御し,その生成を特異的に担うLUBACユビキチンリガーゼの機能不全は多くの疾患発症に関わる.筆者らは家族性筋萎縮性側索硬化症(ALS)の原因遺伝子の一つであるオプチニューリン(OPTN)やアルツハイマー病タウタンパク質の細胞機能解析から,LUBACによる直鎖状ユビキチン鎖生成が異常タンパク質封入体形成,神経炎症・細胞死の亢進に寄与することを見いだした.さらに,新規治療薬創出を最終目的としてLUBACに対する阻害剤の探索を行い,細胞毒性が低くLUBAC特異性の高い新規化合物(HOIPINs)を見いだした.本稿では,筆者らの研究を中心に国内外の動向を交えて,これらの知見を紹介したい.

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