ヒト脱ユビキチン化酵素タンパク質アレイの開発とその応用例
1 愛媛大学プロテオサイエンスセンター ◇ 愛媛県松山市文京町3番
2 大阪市立大学大学院医学研究科分子病態学 ◇ 大阪府大阪市阿倍野区旭町1–4–3
発行日:2020年2月25日
脱ユビキチン化酵素(DUB)は,タンパク質分解やシグナル伝達の活性化などのユビキチン化修飾を介した細胞応答を負に制御する重要な因子として注目されている.また,DUBの高発現や異常な活性化が,がんや神経疾患などを誘導することが明らかとなっており,創薬ターゲットとしても注目されている.我々はコムギ無細胞系を用いてヒトのDUBの約8割を網羅する83種類の組換えタンパク質を合成し,DUBタンパク質アレイを作製した.このDUBタンパク質アレイについて,8種類の重合様式の二量体ユビキチンを基質として,76種類のDUBについて活性を検出し,そのユビキチン鎖特異性を明らかにした.さらに,このDUBタンパク質アレイを応用することで,DUBを阻害する化合物のDUB特異性評価パネルを作製した.
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