生化学 SEIKAGAKU
Journal of Japanese Biochemical Society

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Journal of Japanese Biochemical Society 92(1): 75-83 (2020)
doi:10.14952/SEIKAGAKU.2020.920075

特集Special Review

病原細菌によるユビキチン修飾系撹乱の分子機構Hijacking of the host ubiquitin system by pathogenic bacteria

1京都大学・大学院医学研究科・細胞機能制御学Department of Molecular and Cellular Physiology, Graduate School of Medicine, Kyoto University ◇ 〒606–8501 京都市左京区吉田近衛町 ◇ Yoshida-konoe-cho, Sakyo-ku, Kyoto-shi, Kyoto 606–8501, Japan

2京都大学・白眉センターThe Hakubi Center for Advanced Research, Kyoto University ◇ 〒606–8501 京都市左京区吉田近衛町 ◇ Yoshida-konoe-cho, Sakyo-ku, Kyoto-shi, Kyoto 606–8501, Japan

発行日:2020年2月25日Published: February 25, 2020
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長らくユビキチン修飾系は原核細胞には存在しないと認識されていたが,結核菌においてユビキチン様タンパク質が見つかってから,細菌がユビキチン修飾系を多様に利用することが近年明らかになった.病原細菌が持つエフェクターでユビキチン修飾系に関わる分子は大きく,(1)ユビキチン修飾システムの酵素活性を持つ分子と,(2)宿主のユビキチン分解システム経路を制御する分子に分けられる.これらユビキチン関連エフェクター分子は,感染応答に重要な宿主のシグナル伝達系を巧妙に制御し,宿主の生体防御機構を無効化して,感染に寄与することが明らかになった.しかし,機能未知の分子も多く,今後の解析によりユビキチン修飾システムの新たな展開をもたらすことも期待している.

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